丸美屋の想い


商品をつくる

お客様への妥協は一切なし!
愛される商品を目指した真剣勝負

数々のヒット商品、ロングセラー商品を生み出している丸美屋ですが、それらの誕生は単なる思いつきによるものではありません。では、新商品の開発にはどんなプロセスがあり、そこにはどんな想いがあるのでしょうか。今回は「商品をつくる」仕事について、マーケティング部と商品開発部の同期お二人にお話しを伺いました。

「商品をつくる」ときに、大切にしていることってどんなことですか?

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マーケティング部の場合は、お客様を見ること、ですかね。マーケティング部って、こういう商品があったらいいな、っていう理想を求めてストーリーを考えていくセクションだから、商品を開発をしていく中ではお客様の意見を代弁できる唯一の部署なんですよ。お客様が一番大事!あとは、動じない精神力!
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動じない精神力って開発も一緒かも。味のはやりとかトレンドとかって、ある程度情報が入ってくるんですけど、ぴったり読みが当たることって難しいんですよね。
アイコン「丸山」
市場のデータを見て、ニーズをみつけて、先々のトレンドを見て、ライフスタイルの視点からも情報を集めて、ってやっているけど、本当に難しい。「絶対」とは言い切れないけど、鋼の心臓で「やる!」と言い切れるかどうかなんです。強気でいても、商品開発部に相談する時は、「なんとかお願いします!」って頼み込む感じで……(笑)
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そうなの?「当然やるよね?」っていう勢いがびしびし伝わるけど(笑) でも、そのくらい強い想いを持てるかどうかってすごく大事だと思うんです。最初って、誰も自信がないから、どこかが言い切らないといけない。強い意志を持って社内を説得してくれると、その想いに負けないようにいい商品をつくらなきゃって、人が動いて相乗効果が生まれる気がします。
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軸がぶれないってことも大事かもしれませんね。お客様が望んでいるもので会社の方針にも合ってるってなれば、「やる!」って言い切れる。そこまで言い切るために、分析とリサーチをしっかりするんです。分析をしっかりしていないと、上になにも積み上げられないから、分析力って大事なんですよね。そしてさらに、問題を解決するためにどう構築したらいいかを考える力がさらに重要。分析力と構築力って、マーケティング部には必要な力ですね。

マーケティング部と商品開発部はどんなふうに連携して商品をつくっているのでしょうか?

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マーケティング部が、誰がどんなシチュエーションで食べるかまでを想定して理想の商品像を考えて、それを商品開発部が具現化していきます。もちろん会社に利益が出る商品である必要があるから、そこで理想と現実の間での小競り合いがはじまるんです(笑)
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けっこうケンカだよね(笑)
アイコン「丸山」
それぞれの立場で「いい商品をつくりたい」っていう気持ちがあるから、お互いに譲れないところが出てきちゃうんですよね。マーケティング部が理想を語って、商品開発部が理想と現実の狭間で苦しんで、最終的には商品開発部が折り合いを付けるっていう……。
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そうそう、わたしたちは限られたお金の中でいいものをつくることを考えてますね。マーケティング部が持ってるふんわりとしたイメージを商品開発部が具体的に見せていく感じかなぁ。
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こっちは、もっといいもの!もっといいもの!って、精一杯理想を追いかけてから、マーケティング部と商品開発部それぞれの想いの中間点に落とし込んでいくというか。
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マーケティング部とは、よくコミュニケーションをとって、味も含めて同じものを目指していくようにしていますね。生姜焼きみたいに、お家によって味がちがうようなものであれば一緒に作って食べたり、お店に食べに行って一緒に味を確認するっていうこともありますね。
アイコン「丸山」
味は一緒に同じものを食べて理解するのがはやいですね。とことん話し合って、「よーしわかった、池袋集合!」みたいなこと、よくあります(笑)

商品をつくった後は、どんなふうに商品の成長を見守っていますか?

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丸美屋って、諦めが悪い方だと思うんです。
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うん、悪いですね。
アイコン「丸山」
たとえ100個でも200個でも、売れているという実績があれば、その商品を求めて買ってくださっているお客様がいるっていうこと。わずかでも売れているなら、育てていきます。
アイコン「玉井」
リピート購入がないのは味の責任で、店頭に並ばないのはマーケティング部の責任、みたいなところありますかね。
アイコン「丸山」
そうそう、だから発売後の販売データとか、お客様の動向なんかは、かなり細かくチェックして、ちょっと動きが悪いなぁと思ったら、すぐに改善策を考えますね。社内的には迷惑かけちゃうんで、すみませんすみません!て言いながら。
アイコン「玉井」
手を加えながら、商品をよりいいものに育てていくっていうのは、常にやっていることですね。
商品開発をしながら、たまに「いい商品」てなんだろうって考えるときがあるんです。もちろん、長く売れている商品がいい商品というのはあるんですけどね。社内では、話題性があっても、不安要素があっても、ある意味注目を浴びる商品てあるんです。「乳酸菌ふりかけ」なんか、まさにそういう商品。わたし個人的には、チャレンジに近い新商品を作り上げたことによって会社にとっても勉強になったし、新しいことに取り組むことによって、社内も活性化したと思っていて。だから、そういう商品も、いい商品だなぁ、って思うんですよ。
アイコン「丸山」
なるほどね!わかるわかる!丸美屋ってふりかけのイメージが強い会社だから、丸美屋が新しいことをやるっていうと、その情報が呼び水になって、主力商品が伸びたりするんです。何もしないとつまらない市場、つまらない企業になってしまうから、新商品という新しいエンターテインメントを投入しながら、主力を骨太に育てていくっていうのも、わたしは好きなんですよね。結果的に伸びたのが主力商品でも、その呼び水になった新商品は、いい商品だなぁ、って。だから、新商品をどんどん出したいんですよね。新商品を出すにしても、出したものを育てるにしても、「どうせ無理」っていうのは大嫌い!だから、そのために、毎日データを見ながらやりたいことを考えるんです。

商品をつくる仕事って、どんな人が向いていると思いますか?

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商品開発部は、食べることが好きな方の方が断然向いていますね。あとは、何をしたらいいかを自分で考えて進める仕事なので、指示待ちではなく自発的に動ける人がいいと思います。
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そうそう、マーケティング部も自発的に動けるっていうのは大事ですね。あとは、常に疑問を持つことが大事だと思っています。なんで?どうして?って。その疑問から思考を発展させて、こうしてみよう、ああしてみようっていうことを発言してくれる人がマーケティング向きかなって思います。丸美屋は、そういう発言がしやすい会社だと思いますしね。
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そう思いますね。仕事が細分化されすぎていないから、商品開発部もマーケティング部もひとつの商品に対して、最初から最後まで幅広くしっかり関わっていけますよね。ちなみに、個人的には、今開発を進めている「介護食」を成長させることがひとつの目標。おいしく食べることができるって、人にとって大切なことだと思うから、ベビー食からきたような介護食ではなくて、シニア食からの流れの介護食というか、ちゃんとおいしいものを食べていただけたらいいなって。
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いいね!わたしは、やっぱりふりかけを通して、日本人のみなさんにごはんを食べてもらえるような旗ふりができたらなぁ、って思っています!
アイコン「玉井」
こうして同期が頑張ってる姿って、毎日の励みになりますね!
アイコン「丸山」
うん、ほんとそう!ここまで続けてこれたっていうのは、仕事を楽しめているからかな。あとは、何よりのりたまが好きだからかな!(笑)

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