元気をなくしていた時、家族との食卓をあたたかいものにしてくれたのが丸美屋の商品でした。そこで、自分も誰かの記憶に残る商品づくりで社会に貢献したいと思って当社を志望しました。選考を受ける中で惹かれたのは、社員の方々の人柄や雰囲気の良さ。丸美屋だったら自分らしく働けると感じたことも、入社を決めた大きな理由です。

担当しているのは、新奇性の高い商品に関わるマーケティングです。市場調査から商品の企画立案、パッケージ作成、営業が使う販促物や資料の作成など、携わる業務は多岐にわたります。とくに、私のチームのミッションは、より新奇性の高い商品の開発や今後伸びる分野の開拓です。そのため、データなどの分析だけでなく、実際にいくつものお店を巡って様々なメニューを試食したり、話題になっている商品を実際に買って食べてみたりといった市場調査が欠かせません。また、一見関係なさそうに見える商品が、他の商品企画のヒントになることも。何度も試食と調査を繰り返しながら商品開発部と連携し、お客様が食べてみたいと思うような商品づくりに取り組んでいます。

この仕事の面白さは、「正解がない」ということではないでしょうか。正解がないからこそ、自分たち次第で、正解をつくっていくことができると思うのです。しかし、当然その道のりは簡単ではありません。試作品や競合他社の商品をいくつも試食して分析する作業には膨大な時間がかかりますし、日々トライ&エラーの繰り返しです。時には悩んだり、落ち込むこともありますが、正解がない中、みんなでつくり上げた商品がお客様の手に届き、良い反応をいただけた時は大きなやりがいを感じますね。

前に所属していたチームで、コンビニエンスストア向け商品のマーケティングに携わっていたことがあります。コンビニエンスストアの商品は、入れ替えのタイミングが早く、業務は特にスピードが求められます。タイトなスケジュールの中、いくつもの新商品の開発やリニューアルに携わりました。営業の商談に同行することも多く、商品の見せ方や伝え方、営業ならではの視点など、販売の側面から学ぶことも多かったです。振り返ると、数えきれないほどの失敗も後悔もありましたが、この期間にマーケティングとしての腕をかなり磨くことができたと思います。

定番と呼ばれるロングセラー商品の多さが大きな魅力だと思います。丸美屋は、数ある食品会社の中でも、とくに家庭に寄り添うことを大切にしている企業です。私も子どもの頃から丸美屋の商品を食べており、「丸美屋の味＝実家の味」と言っても過言ではありません。何よりも家庭に寄り添い、お客様目線で商品開発を行ってきたからこそ、長い間、お客様に選ばれ続けているのだと思います。

ヒット商品を出すことです。これまでも「売れる！」と意気込んで発売したものの、なかなか売れなかったことも多くありますし、近年の新型コロナや原料価格高騰など、自分ではどうしようもないような外部要因で一気に市場の風向きが変わる経験もしました。市場の変化も激しく、未来を予測できないことも多いですが、挑戦しないことには何もはじまりません。その時に自分のできる限りを尽くして業務に取り組みながら、一歩ずつ成長し、いつかは会社の顔になるようなヒット商品を手掛けたいと思います。