昔から食べることが好きで、かつ食事を通して広がる人との関わりや楽しい時間の共有にはとても大きな価値があると感じていました。そのため、就職活動では食卓に出てくる加工食品メーカーに絞って会社を探していました。その中で「家庭の味わい」や「家族団欒の食卓」を大事にする丸美屋の理念に共感し、入社を決めました。

現在は、営業統括部という部署に所属しています。この部署は、その名の通り「営業全体を統括する部署」です。全国の売上管理や営業支援策の展開など、数字や情報を取りまとめて指針を決定し、その発信および促進をすることが主な業務です。たとえば、マーケティングや製造、物流など、社内関連部署の情報を整理し、営業現場に必要な情報を最適なタイミングで配信したり、営業現場からの問い合わせに対して関連部署の協力も仰ぎながら対応したり。現場に寄り添いながら、時には厳しく指導も行い、丸美屋の各営業担当者が円滑に業務に取り組めるようサポートしています。

入社後の11年間は私自身も現場での営業を担当し、営業統括部から発信を受ける側にいました。それが、発信する立場に代わったことで、全国の営業全員が同じ方向に向かえるような情報を発信する難しさに日々直面しています。たとえば、商品のパッケージや中身が変更される「リニューアル発売」の際は、関連部署から現行商品はいつまで販売可能か、リニューアル商品はいつから出荷可能かといったスケジュールの連絡があります。まずはそのスケジュールが営業にとって適切なのかシミュレーションを綿密に行い、ときには関連部署と協議のうえスケジュールの変更を行うこともあります。また、営業担当者が必要な時に必要な情報をストレスなく活用できるよう、発信のタイミングも戦略的に決めることが非常に重要だと感じています。こうした営業時代には理解できなかった苦労を経験でき、自分自身の新たな伸び代も発見できたことが、この仕事のやりがいや面白さにつながっていると思います。

会社方針に沿った指針を初めて全国発信したことが印象に残っています。営業担当者それぞれに意見や考えがあり、担当する得意先の事情も異なるため、「全員」が「100％」賛同する指針を決定することは現実的には難しい。それでも営業現場全体が最適化され一丸となって動けるよう、少数派の事例や想定される意見なども出来る限り繊細に検討し、指針を決定しました。また、営業の現場のことだけでなく、各部署のコンセンサスはとれているかといった確認や、受け手全員が同じ解釈になるのか、わかりやすいかといった表現に至る部分まで様々なことに神経を使いました。自分の業務が影響する範囲の広さを実感したことはもちろんですが、普段使わないようなきめ細かな神経を使ったことも含めて印象に残っています。

「人」に尽きると思います。当然、カテゴリーシェアNo.1の商品が多いことも魅力ですが、そこに至るまでの過程には多くの社員が熱意をもって製造し、熱意をもって営業して普及してきたという人の営みがあります。500人以上いる社員は、団結力も高いです。この人情味や人の温かさは、当社で働くうえで大きな魅力だと思います。

営業統括部の一員として、「会社の幹」を成長させることを目標としています。全国の営業現場はもちろん、製造に関連する部署や商品の開発に関連する部署など、立場の異なる多くの部署と広く関わることができるのが今の所属部署です。他の部署にはあまりない利点を活かして、より会社が一枚岩となれるよう部署間の橋渡し役として成長していきたいと考えています。